初期研修プログラム

亀田メディカルセンターの初期研修

あなたは、どのような医師になりたいですか?

初期研修は、良い医師になるための土台を築く、大切な期間です。
学生実習的な見学の延長でもなければ、単なる専門診療科研修の前倒しでもありません。
私たちは、亀田メディカルセンターの持つリソースを十分に活用し、初期研修の24か月間で、「骨太の医師」になるための土台を築くことを目指しています。

2つのキーワード

キーワード① 骨太の医師

私たちの考える「骨太の医師」とは、以下のようなものです。

①しっかりした基本診療能力が備わった医師

医師としての基本診療能力を深めるには、十分な内科研修期間を割くことが必要です。内科研修で修得した、病歴聴取、身体診察、鑑別診断、臨床推論などの知識・技術・思考過程と、感染症診療、栄養管理、水分管理などの基本原則は、将来どの診療科に進むとしても、貴重な財産になります。また、採血、末梢静脈路確保、中心静脈路確保、グラム染色、腹部エコー、心エコーなどの基本手技の修練も欠かせません。
亀田初期研修プログラムでは質の高い内科系研修を十分な期間行い、しっかりとした基本診療能力が備わった医師の育成を目指します。基礎知識、身体診察、基本手技については、2年間を通した定期的な到達度評価とフォローアップを実施します。

  

②急変や集中治療の現場で頼りにされる医師

3か月の麻酔科研修では、どのような状況でも自信を持って気道の確保・気管内挿管が出来るように、約100例の全身麻酔症例を経験します。手術室での麻酔管理を通じ、病態生理、循環動態の知識を深め、蘇生技術を磨きます。

救急研修では、1年次に中規模病院(安房地域医療センター)の救急外来研修を、2年次に大規模病院(亀田総合病院)の救命救急科研修を行います。異なる立地・病床規模の2施設で、それぞれの特色を生かした研修を積むことで、柔軟な適応能力・対応能力を持ち、病棟急変や救急外来、集中治療の現場で真っ先に頼りにされる医師を育成します。

注:亀田初期研修プログラム 内科コースは麻酔科研修2ヶ月(亀田総合病院)、地域ジェネラリストプログラムは麻酔科研修2ヶ月(亀田総合病院)、救命救急科研修3ヶ月(安房地域医療センター)

  

③幅広い外来診療能力を持ち、真摯に患者さまと向き合うことができる医師

時間的制約のある外来診療では、医師として、人間としての総合力が問われます。亀田メディカルセンターでは、病棟研修が充実しているだけでなく、外来研修にも力を入れています。指導医の下で、継続的な救急外来研修 (内科、外科、小児科)、クリニックでの総合診療科外来研修を行い、「専門外だから診療できない」と断ることの無いような、幅広い初期診療能力の修得を目指します。

また、2年間を通じ、週1回早朝に初期研修医コアカリキュラムを実施し、各診療科の指導医から、臨床医として必ず知っておきたい知識と技術を伝えてもらいます。24か月の研修期間で選択できなかった診療科についても、このコアカリキュラムを通じてレベルアップを行います。

私たちは、医師としての基礎のしっかりした、「骨太の医師」を育成するために、初期研修プログラムを絶えず見直し、改善しています。


キーワード② FOUR T's

個々の将来目標に近づくための仕組みが「FOUR T's」です。

目標設定型 Targeted

皆さんは、医師として、どんな将来目標を持っていますか。消化器内科医、心臓血管外科医など、Specialistを目指す人もいれば、総合内科医、家庭医などのGeneralistを目指す人もいるでしょう。また、診療科の枠に収まりきらないような、壮大な目標を持つ人もいるかもしれません。どんな目標でも歓迎です。亀田では、自らの目標をしっかり持ち初期研修に臨むことを前提として、研修プログラムが組まれます。

テーラーメード Tailored

研修開始の半年前から、実は亀田での初期研修は始まっています。マッチングが決定した直後に、医学生の皆さんそれぞれに、亀田の医師がアドバイザー(メンター)として任命されます。メンターとなる医師は、亀田メディカルセンターの32以上の専門分野、400名以上の常勤医師の中から、それぞれの将来の目標に合わせて厳選された指導医が2名と、皆さんの1学年上の先輩研修医が1名の、合計3名です。

皆さんは国家試験の準備を行いながら、亀田の指導医・先輩研修医と連絡を取り合い、個々人の将来目標に近付くために、どのような初期研修を行うか、どのように後期研修、将来のキャリアへつなげていくかを相談します。

通訳可能型 Translational

Translational researchという言葉をご存知でしょうか? これは、臨床に還元することを意識した(翻訳可能な)研究を意味した言葉です。亀田の初期研修カリキュラムはTranslationalを目指します。すなわち、2年間の初期研修の内容は、後期研修・専門医取得と有機的に繋がり、各自の将来の目標達成を意識した(翻訳可能な)設定となっています。例えば、救急医希望のA君が神経内科研修をする場合、いろいろな神経変性疾患の脳血流シンチ所見の違いを深く勉強することよりも、基本的な意識障害の初期診療、脳血管障害の救急対応を修得することに重きが置かれます。亀田のテーラーメード研修は、単なる研修診療科の期間、組み合わせの選択だけではありません。それぞれの診療科での研修内容・到達目標についても、個々人の将来目標を考慮して、個別に決定されます。

超専門的 Transdisciplinary

いろいろな職種が「仲良く頑張って」仕事をすることが、「チーム医療」ではありません。亀田では、患者さまにとって、少しでも良い結果を出すために、それぞれの職種がプロフェッショナルとして真剣に業務に取り組んでいます。医療チームの中では、スタッフ間の厳しい、対等な議論が戦わされることも少なくありません。
緩和ケアサポートチームこのような真の意味でのチーム医療の中で揉まれることで、いろいろなスタッフとしっかりした人間関係を築くことの大切さ、患者さま・他職種の立場も考えた広い視野を持つことの重要さを学ぶことが出来ます。私たちは、初期研修で個々の医師の実力を伸ばすだけでなく、多くの専門職からなる医療チーム全体のパフォーマンスを引き上げることの出来る医師作りを目指しています。

初期研修期間中に、目標が変化することもありますが、心配はいりません。新たな目標に向けて充実したメンタリングと柔軟なプログラム変更を行います。

4つのプログラム

亀田メディカルセンターには、皆さんの将来目標に応じた、4つの初期研修プログラムがあります。それぞれの名称と定員は、以下の通りです。

亀田初期研修プログラム
16名
亀田産婦人科プログラム
2名
亀田小児科プログラム
2名
地域ジェネラリストプログラム
4名

①亀田初期研修プログラム

亀田初期研修プログラムには、内科、外科、麻酔・救急・集中治療、病理の4つのコースがあります。

  • 内科コース
  • 外科コース
  • 麻酔・救急・集中治療コース
  • 病理コース
  • ◎内科コース

    特徴

    医師としてのしっかりした土台を築きながら、内科系医師としてのそれぞれの将来目標を見据えた、個別カリキュラムでの研修を行います。
    厳しいプログラムですが、医師としての実力を付け、専門医制度の必要要件も、余裕を持ってクリアすることが可能です。

    基本ローテーション

    1年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    内科選択(4ヶ月)
    総合内科
    麻酔
    救急
    小児
    産婦
    精神
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修(内科、外科、小児科)

    2年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    内科選択
    (3ヶ月)
    総合
    内科
    消化器
    外科
    救急
    地域
    自由選択(3ヶ月)
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修(内科、外科、小児科)
    総合内科外来研修

    地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択

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  • ◎外科コース

    特徴

    医師としてのしっかりした土台を築きながら、外科系医師としてのそれぞれの将来目標を見据えた、個別カリキュラムでの研修を行います。
    厳しいプログラムですが、医師としての実力を付け、専門医制度の必要要件も、余裕を持ってクリアすることが可能です。

    基本ローテーション

    1年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    内科選択(4ヶ月)
    総合内科
    救急
    麻酔
    小児
    精神
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)

    2年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    外科選択(4ヶ月)
    消化器
    外科
    救急
    地域
    産婦
    自由選択
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)
    総合内科外来研修

    地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択

    コースディレクターからのメッセージ

    外科コースを希望されるみなさまへ
    小児外科部長 松田 諭

    卒後研修センター 副センター長の外科系担当、松田諭です。

    専門は小児外科です。
    私は亀田総合病院で初期研修を終え、そのまま亀田総合病院で一般(成人)外科研修を行い、合計6年間を鴨川で過ごしました。その後、東京と茨城の小児病院で5年間研修を積み、2014年に亀田総合病院へ帰ってきました。外科系医師としては比較的稀ですが、大学の医局には属していません。

    2004年から卒後研修制度の必修化が始まり、大学の医局へ所属しない医師は増えてきましたが、外科系ではまだまだ少数派です。外科の手術手技は今も大部分が踏襲制であり、他の流派を受け入れにくいという面があります。いずれ大学に帰るのであれば早めに大学の手技に慣れ親しみ、人間関係を構築していた方が良いとも考えられます。

    あなたはどんな外科医になりたいですか?
    手術が上手くなりたい?
    基礎研究も行いながら、新しい手術手技を確立させたい?
    手術道具を開発してみたい?
    大学教授になりたい? 特殊な技術を要求される癌センターなどの専門病院に就職したい?

    全身を診察出来る臨床医となり、かつ手術が上手くなりたいのであれば亀田総合病院は最適な環境を提供できるでしょう。

    手術に参加してとにかく手を動かす事は外科医として成長する第一歩です。人の体には様々な個性があり、それらに柔軟に対応してキレイな手術を行う為には経験は絶対に必要です。もちろん経験だけでは不十分です。各自の努力、勉強、患者さんに対する真摯な態度、他領域への好奇心、様々な要素が合わさって一人前の臨床外科医は育ちます。

    亀田総合病院には房総半島の多くの患者さんがやってきます。豊富な症例数とそれに対峙してきた病院の歴史、十分な指導医がいることで初期~後期研修医が安全にそして積極的に手術と向き合える環境を作っています。
    そして手術の腕を磨くことで外科医としての道が開ける、活躍の場が広がることを多くの先輩達が証明しています。

    出身大学にとらわれない様々なタイプの指導医に教わる事が出来ることも魅力の1つです。海外で臨床を行っていた医師もたくさんいます。元大学教授もすぐ近くにいます。毎日飲みに行く先生もいます。毎日夜遅くまで仕事をしている先生もいます。
    私は亀田総合病院に来て、色々な上司、同僚や後輩と出会ったことで、結果的に医局に属しない医者人生を歩むことになりました。まさに一期一会でした。あなたも人生のロールモデルに出会えるかもしれませんよ。

    あなたはどんな外科医になりたいですか?

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  • ◎麻酔・救急・集中治療コース

    特徴

    医師としてのしっかりした土台を築きながら、麻酔・救急・集中治療科系医師としてのそれぞれの将来目標を見据えた、個別カリキュラムでの研修を行います。
    厳しいプログラムですが、医師としての実力を付け、専門医制度の必要要件も、余裕を持ってクリアすることが可能です。

    基本ローテーション

    1年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    麻酔科(3ヶ月)
    総合内科
    内科選択(4ヵ月)
    小児
    精神
    産婦
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)

    2年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    集中治療科
    (3ヶ月)
    救命救急科
    (3ヵ月)
    消化器
    外科
    地域
    自由選択
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)
    総合内科外来研修

    地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択

    コースディレクターからのメッセージ

    麻酔・救急・集中治療コースを希望されるみなさまへ
    救命救急センター センター長、救命救急科 部長 兼務 不動寺 純明

    みなさんはどのような医師になりたいですか。
    そして、その一歩としての初期研修に何を望みますか。

    初期研修の目的は医師としての基礎となる知識・技術を身につけ、一番大切な医師としての人間形成を行う期間と考えます。一般的には様々な診療科をローテーションして、個々の臓器別疾患を経験し、いわゆるコモンディジーズに対する診療能力を身につけます。しかし、近年は専門分化が進み、いわゆる一般内科の知識を身につけるにために複数の内科系専門科をローテーションすることになり、それを各自で統合して基本的診療能力とする必要があります。つまり専門的な枝葉末節な知識と技術を経験し、自身で幹となる全身を診る能力を身につけることになります。
    麻酔・救急・集中治療プログラムでは、初期研修の2年間で麻酔科、集中治療科にて全身管理を学び、救命救急科にてすべての救急疾患に対応し、そして医師としての骨幹となる総合内科、外科を3か月以上ずつローテーションすることで、医師としての幹となる全身を診る能力を十分養い、その後麻酔科、集中治療科、救急科などで活躍できる医師の育成を目指します。
    初期研修では経験できなかった専門疾患に関しては後期研修でローテーションが可能です。しっかりとした幹ができていれば、その枝に花を咲かせ、実を実らせることは容易であると思います。また、当院後期研修プログラムではそれぞれ単科の研修のみではなく、麻酔・集中治療プログラム、救急・集中治療プログラムもあり、複数の専門医を目指すこともできます。

    将来の希望が麻酔科、救急科、集中治療科など全身管理が必要な診療科であれば有意義な研修ができると信じています。また、後期研修プログラムとの一貫教育にて、国内での専門医は勿論のこと、世界標準の質の高い専門医の育成を目指しています。

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  • ◎病理コース

    特徴

    病理医を目指す方のための初期研修プログラムです。
    一般病院としては国内トップクラスの病理検査症例数を有する亀田総合病院での研修を通じ、即戦力として地域医療に貢献できる、実力のある病理医としての土台を築きます。

    基本ローテーション

    1年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    内科選択(6ヶ月)
    外科選択
    (2ヶ月)
    救急
    産婦
    小児
    精神
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)

    2年次

    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1月
    2月
    3月
    救急
    (2ヶ月)
    地域
    自由選択
    (2ヶ月)
    病理
    初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
    準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)
    総合内科外来研修

    地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択

    コースディレクターからのメッセージ

    病理コースを希望されるみなさまへ
    臨床病理科特任包括部長 福岡 順也

    病理診断科とは、生検などで採取された組織や細胞を対象に、疾患の診断を行う診断科で、病理学は疾患機序の解明を行ったり、新たな治療へとつなげる因子を探索したり、臨床と研究の架け橋となる学問です。
    従来行われてきた顕微鏡で組織や細胞をみて診断を行うという基本的な業務に加え、遺伝子やタンパク質などの分子発現のパターンや、デジタル技術やインフォーマティック技術を駆使した画像およびデータ解析結果に基づいて最終診断を行い、個別化医療における診断部分のコアを担う診療科へと変わっていきます。

    今後AIoTの時代に入り、病理学は遠隔医療を牽引する担い手となります。デジタル化が急激に進み、距離と時間を超え、地球規模でテレヘルスを展開する突破口となるでしょう。
    病理学は臨床にも研究にも精通し、それぞれをつなぐ役目を担える診療科で、分子とピクセルという大きな技術革新の波を取り入れ発展することが予想されます。今後やってくる新たな産業革命を牽引する診療科に皆さんも参加されませんか?

    1.病理診断科の特徴

    我々の診療科の特徴は、以下の10点です。

    1. 年間3万5千件を超える優れた症例と経験豊富な指導陣
    2. 毎日のサインアウトセッション(診断カンファ)でエキスパートの診断プロセスを共有
    3. デジタル技術とクラウドシステムを取り入れた先進的なテレヘルス技術
    4. 臨床との豊富なディスカッション
    5. 海外施設との診断ネットワーク形成とグローバル化
    6. 遺伝子診断を積極的に導入
    7. 英語のみでも研修可能な環境(外国人医師や技師が多く所属。カンファレンスの多くは英語で行われます。)もちろん日本語でも研修可能
    8. 豊富な留学先と留学サポート体制
    9. AI(深層学習)技術への積極的な取り組み(国外施設との提携)
    10. イメージによる統合的診断として、放射線読影と病理診断をともに研修する新規コースの創設

    開放的で笑いの絶えない環境で、真剣に仕事に取り組んでいます。

    2.デジタル・クラウド診断システ

    数ある情報を整理し統合するために、現代社会ではデジタル化やクラウド化が、必須のものとなりつつあります。デジタル化やクラウド化によって、今までは不可能と思われていたことも、次々に可能となる時代になりました。
    病理診断科では、他科に率先してデジタル化環境を構築し、テレヘルスを実現可能としています。具体的には、随時長崎大学およびその関連施設とオンライン連携しており、カンファレンスや症例検討をシェアすることで多くの症例経験を積むことが出来、必要であれば、瞬時にデジタルシステム内で症例の相談が可能です。
    サインアウトセッションと名した毎日複数回行われるカンファレンスでは、亀田でも長崎でも、淡路医療センターなどの長崎大学病理学講座の連携施設からでも、同じ画像を共有しながらディスカッションを行うことが可能です。
    物理的な距離にとらわれることなく、多施設で活発なディスカッションを行うことができ、バーチャルなビッグラボ空間の形成に成功しています。外国人スタッフが多く、カンファレンスの多くは英語で行われます。日常会話を含め、英語のみで研修を行うことも可能です。

    我々は、千葉県の鴨川という場所にあって亀田のコンセプトでもある、ローカル&グローバルな病理診断科として国内外で活躍する次世代の病理医育成を目指します。

    3.教育体制

    研修医期間に、将来の志望科のための勉強したい方や、一緒に論文を執筆したい方も大歓迎です。5年後、10年後の目標を設定することで、最大限に効率的な進路を設定することが可能です。

    例えば、学生時代に病理を経験した研修医には、1年目で臨床科を重点的に履修しどういった場面で病理が必要となり、どういった視点で病理を必要としているかを学びます。特に臨床に役立つ病理診断を行う為には、何が必要なのかをこの期間に研修することとなります。
    2年目には、病理を重点的に回りながら、病理診断の基礎を修得、臨床とのカンファレンスをドライブし、剖検のCPCなどを通して統合的に最終診断を行う技術を身につけます。
    またオプションとして、症例報告などを中心とした学術論文の執筆方法を学んだり、留学や国外での就職を見据えた研修も可能です。この段階で70%程度の症例において病理診断を下すことが可能となるスキルを身につけることを目指します。

    その中で、自分の興味のある分野の研究や探求を行うことが求められます。我々は様々な専門分野の選択肢を有しており、そのリソースを利用することもできます。さらに自身のやりたいことを選択できる自由度も有しています。世界のトップラボへの留学紹介も可能です。
    2018年には、亀田京橋クリニック(東京)で、放射線診断との新たなコラボレーションによる新規研修コースも設置予定です。

    教室の扉はいつでも開いています。興味のある方はぜひのぞきに来てください。

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②亀田産婦人科プログラム

特徴

プログラムの軸となる産婦人科は、周産期・婦人科腫瘍・不妊生殖・内視鏡手術・ウロギネという全ての産婦人科専門領域の指導医を擁し、千葉県の総合周産期母子医療センターとして多くの分娩実績・手術実績を誇っています。定員は2名です。

基本ローテーション

1年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
総合内科
麻酔科
救急
内科選択(6ヶ月)
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)


2年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
救命
救急科
外科
総合
内科
精神
地域
(1
小児
産婦人科
(3ヶ月)
(2
自由
選択
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)
総合内科外来研修

(1)地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択
(2)産婦人科:3か月必修

プログラムディレクターからのメッセージ

亀田産婦人科プログラムを希望されるみなさまへ
主任産婦人科部長 大塚 伊佐夫

産婦人科は女性の一生に寄り添う診療科です。主に4つの分野があり、妊娠・分娩・産褥期における母体と胎児・新生児を対象とする周産期、子宮頸癌・体癌や卵巣腫瘍、子宮筋腫などを扱う婦人科腫瘍、月経の異常や不妊症を対象とする生殖内分泌、思春期から老年期までの女性のQOL向上を目指す女性ヘルスケアです。これらの分野はそれぞれ密接に関連します。

当院の産婦人科では、初期から後期までの一貫した研修により産婦人科医師として一人前となれるようにプログラムを構成しています。初期研修では産婦人科研修の期間は比較的短くなっていますが、これは産婦人科の後期研修を充実したものとするには、まず初期研修で幅広く診療の基本を学び、基礎的な診療能力の向上を図る必要があると考えているためです。近年の晩婚化、出産の高年齢化は、生活習慣病を有する不妊治療例や妊産婦例の増加をもたらし、これらの疾患の管理は生殖医療や周産期医療の分野でも重要です。手術が大きな比重を占める婦人科腫瘍分野でも、外科的手技や周術期管理だけでなく、併存疾患の管理に習熟していることは必須です。また、産婦人科で取り扱う疾患は救急外来での鑑別が必要な疾患が多いため救急医療の経験は重要ですし、搬送されてくる周産期症例ではICU管理が必要となることも少なくありません。女性ヘルスケア分野では、患者さんを総合的に捉える診療の経験が役に立ちます。産婦人科診療を学びたいという意欲をもちながら各診療科での研修を行うことは、初期研修をさらに有意義なものとするでしょう。産婦人科の研修は後期研修で各分野のスペシャリストの指導のもとでしっかりと行いましょう。

産婦人科を志す人には様々な人がいると思います。当院のプログラムは自由度が高く、個々人の希望に沿ったものを相談しながら作ることができます。われわれと一緒に、南房総、日本、そして世界の産婦人科医療に貢献できる医療者を目指しましょう。

③亀田小児科プログラム

特徴

プログラムの軸となる小児科は、神経、血液、免疫、アレルギー、循環器、新生児、内分泌、腎臓と、多岐に亘る小児科専門領域の指導医を擁し、小児科医として必須の疾患をほぼ経験することが可能です。定員は2名です。

基本ローテーション

1年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
総合内科
麻酔科
救急
内科選択(6ヶ月)
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)


2年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
救命
救急科
外科
総合
内科
精神
地域
(1
小児科
(3ヶ月)
(2
産婦
人科
自由
選択
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)
準夜帯救急外来研修 (内科、外科、小児科)
総合内科外来研修

(1)地域:安房地域医療センター亀田ファミリークリニック館山、新島村国民健康保険診療所のいずれかを選択
(2)小児科:3か月必修

プログラムディレクターからのメッセージ

亀田小児科プログラムを希望される皆さんへ
小児科部長 湯浅 正大

病院各科や多職種との垣根のない連携のもと、子どもの身体的および精神的問題について、地域や家庭の状況に柔軟に対応でき、チーム医療を実行できる、小児科医の育成を目指しています。

房総半島の南側約1/3を医療圏とし、肺炎や喘息、熱性けいれんなどのありふれた疾患の急性期治療や、発達障害やてんかんなどの慢性期治療、内科系から外科系の疾患まで、幅広い小児医療の経験を積むことができます。また、小児の地域医療として欠かせない一般外来・予防接種・乳幼児健診といった外来での研修や、新生児集中治療室(NICU)での研修も経験できます。

初期研修修了後も、専攻医・後期研修プログラムにおいて、小児科専門医の受験に必要な小児医療全般にわたる幅広い知識、経験、技能を習得でき、学会発表や論文作成などのアカデミックな活動の機会が豊富にあります。

④地域ジェネラリストプログラム

特徴

地域医療の中核を担う安房地域医療センター(千葉県館山市、急性期病院:149床)での研修を軸とし、将来地域医療に従事する、横断的・統合的なジェネラリスト育成を目標としています。近隣の亀田総合病院と密接に連携し、同院の充実した教育プログラムを共有しています。1年次は安房地域医療センター、2年次は亀田総合病院で主に研修を行います。定員は4名です。

基本ローテーション

1年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
総合
診療科
(1
救急
(1
KFCT
(2
神内
(1
整形
外科
(1
亀田
小児
(3
亀田
産婦
(3
亀田
精神
(3
亀田
選択
(3
自由
選択
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)(4
準夜帯救急外来研修 (内科外科、小児科)


2年次

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
総合
診療科
(1
救急
(1
循内
(1
KFCT
(2
亀田
麻酔
(3
亀田
総内
(3
亀田
救急
(3
亀田
外科
(3
亀田
選択
(3
初期研修医コアカリキュラム(講義・手技修練)(4
準夜帯救急外来研修 (内科外科、小児科)
継続外来研修(隔週)

(1)安房地域医療センターにて研修
(2)亀田ファミリークリニック館山にて研修
(3)亀田総合病院にて研修
(4)初期研修医コアカリキュラム:週1回実施、原則として参加必須。施設間講義中継システムにより、亀田総合病院、亀田ファミリークリニック館山とプログラム共有

指導医からのメッセージ

地域ジェネラリストプログラムを希望されるみなさまへ
家庭医診療科 岩間 秀幸

家庭医・総合診療医になりたい!
病気だけでなく患者さんの家族や生活背景を大切にできる医師になりたい!
地域を健康にできる医師を目指したい!
医療過疎地で診療をしたい!

地域ジェネラリストプログラムはそんな志をもった人材を待っています。

「安房レジ」

地域ジェネラリストプログラムの研修医、卒業生は自分たちのことを誇りをもってそう呼びます。研修の主体は安房地域医療センター。150床弱の中規模病院ですが、その名の通り安房地域の中核を担っていて、救急外来には年間2万人以上が来院します。総合診療科が各専門診療科と連携しながら診療を行っていて、様々な症例を研修医が主体的に経験することができます。
医師、多職種が顔の見える関係で、研修医を育てるという風土が根付いていて、2年間の研修で医師として人としても大きく成長することができます。

安房地域医療センターをホームに、亀田総合病院や亀田ファミリークリニック館山(KFCT)で学びます。総合病院では大病院、KFCTでは診療所の視点で、同じ患者さまでも視点が変わることを感じられるでしょう。
1年目のKFCTローテ後は、ロールモデルとなる家庭医の指導を受けながら継続外来を担当します。1人の人の人生を継続的に、総合的に診続ける経験は、生涯の財産となります。

教えることは教わること。研修医時代からワークショップの企画運営や地域住民との交流活動などを通し、地域活動を通した地域づくりに関わる「場」がたくさんあります。小中学校での健康教室、学校医・産業医活動、健康なまちづくりなど、将来地域医療の実践にも役に立つ知識やスキルを身につけることが出来ます。

卒業生はすでに全国で活躍中。亀田家庭医の指導医以外でも、内科(呼吸器・循環器)、救急、小児科、リハビリ・整形・放射線など、日本の女性診療を変える産婦人科医、企業のCMO(最高医療責任者)もいます。皆、家庭医・総合診療の魂を持って専門分野を生かして社会を変える医師になっています。

あなたも「安房レジ」の仲間なりませんか?
指導医も先輩研修医も本気で先生たちの学びを応援します!
見学や応募をお待ちしています。

お問い合わせ

〒296-8602 千葉県鴨川市東町929 TEL:04-7092-2211(代)
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 卒後研修センター  問い合わせフォーム

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