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プログラム紹介
感染症科フェローシッププログラム(後期研修修了者以上)

募集要項

1.プログラム紹介と教育ポリシー

このプログラムは、日本国内ではまだ数少ない、臓器横断的な内科の一分野としての感染症科を担う人材を養成することを目的としたプログラムである。本プログラムが目指す感染症科とは、微生物が起こす疾患を、臓器に限らず、微生物の種類に限らず、すべて診療対象とすることを特徴とする。日本においてはまだこのスタイルで感染症診療を行う“感染症科”は少ない。
現代の感染症診療においては、耐性菌の問題は逼迫しており、感染症患者の診療においては耐性菌を増やさない抗微生物薬の使用法を適切に行うことが求められている。そのためには微生物を意識した的確な診断と専門性の高い抗微生物薬の使用法が求められる。特殊な耐性菌、特殊な病態も含め微生物と抗微生物薬に関する高度な専門知識と経験が必要となるが、すべての医師がそのような専門知識を身につけることは現実的ではない。そのため、感染症科が併診することで責任を分担し、感染症診療に関する専門知識が必要な部分の診療を提供することで、本来の医学的問題を診療する専門家の負担を軽減することが可能となる。さらに感染症科の診療により患者の予後を改善し、耐性菌の出現を抑制することをも目的とする。そのような役割を担う感染症の専門家を養成することを目的とし、当プログラムの修了後は、感染症の専門家として独立して感染症科を運営することができる実力を身につけることを目標とする。また、同時に同様の感染症専門家を育てることが出来る能力を身につけることを目的としており、卒業後は感染症専門家を育成する指導医としての役割を果たすことが出来る人材を養成することを目標とする。
上記の目標を達成するため、募集する人材については、内科一般が既に履修されていることが条件となり、初期研修を終了したのみではなく、少なくとも内科認定医を取得可能なレベルの内科全般についての知識、診察技術を持つことを条件とする。

2.プログラム年数

原則3年間

3.取得可能な専門医資格

日本感染症学会感染症専門医

4.研修施設

4-1 基幹研修施設

亀田総合病院・亀田クリニック

4-2 関連研修施設

亀田京橋クリニック・成田赤十字病院

4-3 関連施設

 

5.指導体制

5-1 指導責任者

細川 直登

5-2 指導医

細川 直登 部長 日本感染症学会 感染症専門医・指導医、日本内科学会 総合内科専門医・指導医
馳 亮太 成田赤十字病院感染症科部長 日本感染症学会感染症専門医、日本内科学会 総合内科専門医
伴 浩和 医長 米国内科学会専門医
6.プログラム概要

6-1 研修目標

総合目標
日本で臓器横断的な感染症科を確立するために、独立して感染症科を運営し、後進の育成ができる人材を養成することを目標とする。 そのためには以下のモジュールを設定しそれぞれについて十分な経験と実力をつけることを履修目標とする。

  • 必須モジュール
    1. 感染症微生物学
      臨床現場において専門家として必要な微生物学を学ぶ。グラム染色の教育法などもここに入る。毎日総合内科のカンファレンスに参加しグラム染色所見の指導を行う。また、毎日の回診において、血液培養陽性例は全例検査室から連絡を受け検査室で自ら所見を確認する。Microbiology roundとして毎週、臨床検査室との合同カンファレンスに参加し、検体が提出されてから培養、同定、感受性検査の過程を理解し、微生物検査のpitfallや通常の方法で同定できない微生物への対応などを通じ、微生物検査室とのコラボレーションを学ぶ。
    2. 抗微生物薬学
      感染症のプロにとって、抗微生物薬(抗菌薬)は外科医のメスに相当する。単に薬が処方できるというレベルではなく、「使いこなせる」ことが目標となる。例えば、第一選択薬が副作用・耐性・社会的状況などで使用できない場合など、マニュアル・教科書レベルでは対応できないケースでこそ、プロの力量が試される。
    3. 臨床感染症マネジメント
      微生物や抗菌薬の知識は、スポーツ選手における基礎体力に相当する。必要ではあるが、それだけでは不十分である。診療行為の目標・対象は患者であり、このケアこそが感染症診療の骨幹をなす。重要な問診・診察方法や診断までのプロセス、治療や予防について毎日の回診・全患者レビューを通して徹底的に学ぶ。
    4. 感染症コントロール
      臨床現場における感染症診断・治療が野球におけるバッティングとすれば、感染症コントロールは守備たるピッチングに当たる。それぞれ異なるノウハウや方法論を使用する。当院では感染管理部門としての地域感染症疫学・予防センター主導による感染管理を行っており、3年目にはICT(Infection Contorol Team)に参加する。医師として感染管理にいかに関わるかを学ぶ。
    5. 感染症医療倫理、コミュニケーション・ストラテジー
      感染症において倫理学的な問題は数多い。結核患者を隔離すべきか、HIV患者のパートナーにはいかに告知すべきかなどはその端的な例である。実践的な、きれい事でない医療倫理感の習得と実践を学ぶ必要がある。コンサルタントである感染症のプロにとって、効果的なコミュニケーションスキルは何よりも重要なものである。アウトブレイク時のマスメディアへの対応なども、この範疇に入る。
  • 選択モジュール
    3年間のうち3ヶ月間は海外を含め自由に研修先を選択できるエレクティブ期間を設定している。

    国立国際医療研究センターACCにおけるHIV関連の研修、結核研究所主催の結核診療研修、長崎大学熱帯医学研究所、大阪大学微生物研究所の企画であるフィリピンやタイでの熱帯医学研修への参加、ニューヨークにおける感染症診療実習、ペルーにおける熱帯医学ディプロマコース(The Grogas Diploma Course)など、多様な活動がフェローによって行われてきた。2013年度は武蔵野赤十字病院とのフェロー交換留学を実施した。

    感染症学会認定専門医受験資格を得るために3年間のプログラムとするが、オプションとして希望のものは2年間のプランも可能とする。(その場合は他施設と合わせて感染症学会認定研修施設で3年間の研修が専門医受験の条件となる)
    プライマリ・ケアの能力やメンタリティを保ちつつ、感染症のプロとして独り立ちできることを目標とする。プログラム修了時には、感染症部門で、医療機関の責任者として従事できるだけの実力を有することが期待される。

    3年間のプログラム修了後は日本感染症学会感染症専門医試験の受験資格を有する。臨床感染症学の知識ははじめの2年間でほぼ修得することを目指し、3年目は本人の希望もふまえ、感染管理、臨床研究などについてフレキシブルなカリキュラムを組むことができる。専門医試験はそのための特別な準備をしなくても、本プログラムを履修することで日常の知識があれば合格可能であり、終了後の卒業年次に専門医試験を受験することを推奨する。受験資格として、学会発表と論文作成が求められており、3年間のプログラムの中でこれらの条件も満たしておくことを目標とする。

6-2 年次毎の段階的な到達目標

【1年次】

感染症コンサルタントとして必要な基本的な知識を各モジュールごとに履修する。専門的な診察手技としての問診、身体診察、検査の選択、解釈についても身につける。またコンサルタントとしての診療方法を、実際の診療場面に応じて経験を積むことで習得することを目標とする。

【2年次】

1年次に身につけた知識と技術にをさらにレベルアップさせ、1年次のフェローやローテータの他科医師、研修医に感染症診療の原則についての教育を行うことができるようになることを目標とする。各モジュールごとに履修目標をクリアし、感染症専門医としての基本的な知識と技術に関しては履修完了することを目標とする。

【3年次】

1-2年次に身につけた診療に関する知識と技術とは別の専門性を有する分野として、感染管理について、地域感染症疫学・予防センターの業務に関わりながら履修する。ICNと協力して感染管理部門の運営について理解することを目標とする。また、アカデミックアクティビティーとして、臨床研究に取り組み、学会発表および論文を学術誌に掲載することを目標とする。

6-3 研修方略

以下の業務についてon the job trainingを行い研修する。

  1. 他科からのコンサルテーション
  2. 血液培養陽性例のフォローアップ
  3. HIV、結核等の感染症科での入院患者のマネジメント
  4. 一般内科・感染症科の外来診療(HIV外来診療を含む)
  5. 感染コントロール(ICT、針刺し対応など)
  6. 研修医への教育
  7. 亀田京橋クリニックでのトラベル・ワクチン外来
  8. 成田赤十字病院での特定感染症指定病院での感染症診療

カンファレンス

  1. 総合内科新患モーニングカンファレンス:毎朝8:15-
  2. Microbiology round:木曜日16:00-17:00
  3. Journal ClubまたはCase conference(Dr. Sandra Moodyの指導による論文の批判的吟味を含む):金曜日16:15-17:15
  4. TDM conference 2週間に一回
  5. HIVカンファレンス(A-kara)2ヶ月に一回
  6. 亀田感染症レクチャー:年間を通してシリーズで開催 講演者としても参加する
7.研修修了者の専門医取得状況

2010-2014年 4名

8.研修修了後の進路

2014年 山梨県立中央病院総合診療科・感染症科、亀田総合病院感染症科スタッフ
2013年 帝京大学ちば医療センター内科(リウマチ)、慶応大学病院感染制御センター
2012年 亀田総合病院感染症科・成田赤十字病院、京都市立病院感染症科
2011年 東北大学大学院医学系研究科 感染制御・検査診断学講座
2010年 飯塚病院総合診療科(感染症担当)
2015年 慶応義塾大学病院感染制御部、自衛隊中央病院
2016年 University of Iowa Infectious Diseases、津山総合病院
2017年 群馬県立小児医療センター

文責者名:感染症科部長 細川 直登

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