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医学生の方々へ 石井 和紗

今回、卒後研修センターから「…海外研修に向けての勉強、手順、準備…海外留学枠医学生たちにメッセージを…」というお話をいただき喜んでさせていただくことにしたものの、はて困った、いつも計画性なくぎりぎりになって決意しては大変なことになったのを自覚して、どうしたものか…何を書けるかと頭を悩ませています。勝手に楽とは言えない事態に入り込んでは、もしかしたらしんどい思いをすること自体が目的(中毒?)で生きているのかなと思ったこともありましたが、よく考えてみれば苦しいのは様々な試験・書類作成・面接の旅などの過程そのものよりも、常に自分を知ることや何を選ぶか決めることを迫られる方でした。

学生のころに亀田総合病院に見学にきたことを思い出します。当時、研修病院に具体的に何かを求めて研修先を決められるほど自分のしたいことや医師として必要なことが分かっていたわけではありませんでした。一応何も考えていなかったわけではありませんが、最終的には見学した際に覚えた「ああ、ここがいい」という直感を頼りに亀田総合病院を希望しました。

そのような漠然とした考えしか持っていなかったにも関わらず、初期研修を含め3年間を亀田総合病院・鴨川で過ごすことができたのは幸運としか思えません。というのも、研修医となった第1日目から毎日3年間貴重な出会いに恵まれ続けたからです―根気強く基本をたたきこんで下さったロールモデルとなる先生方、刺激的な同期や先輩・後輩、科や職種を問わず情熱的に働く数多くの職員の方々、そしてたくさんのことを教えて残してくださった患者さんやそのご家族の方々との出会いです。そのような忘れ得ない出会いがあろうとは全く想像もしていなかったし、努力の結果でもないわけで、ただただ感謝している次第です。研修病院を選ぶ際には経験できる症例数や研修医のバックアップ・教育体制がどうなっているかなど様々調べる必要があるかと思います。しかし結局は周囲の人々の支えの中で生きていけるわけで、迷った際には、もしすでに「この人についていきたい」という出会いがあればそれを大切にして、まだそういう人に出会っていなければ出会えそうだと感じるところを選ぶのが良いのかもしれません。

さて、将来的に海外臨床留学に関心がある方もいらっしゃると思いますが、決める前にぜひ医師になってから機会があれば短期間でも良いので海外の医療を見に行ってください。学生のころに米国などで研修した際に日本との違いに衝撃を受けて感心したものですが、また研修医になってから見学した際には異なる感想で問題点の発見につながりました。亀田総合病院では、海外(あるいは国内の他の病院)に行く機会をいただけるのはとてもありがたいです。志望科や研修の専門性の高さ(たとえば初期研修v.s.フェローシップ)によって比較のポイントが変わってくるので一概に何が良い・悪いとは言えません。海外と一言でいっても様々な国があって(たまたま米国がよくある選択肢ですが)何をしたいかによってどの国のどういった環境・仕事内容をどのようなタイミングで目指すべきか変わってくると思います。臨床以外のことで海外に行くという選択肢もあります。

当然私には日本や他の国の医療や医学教育を一般化して話せるほどの経験もなければ知識もありません。そのため、限られた経験をもとにした私見で恐縮ですが、少なくとも内科研修について「米国の内科卒後臨床教育は日本よりすぐれている」とか「米国の内科医療は日本より良い」というのは真実ではありません。研修医になって米国の病院に見学に行った際に役割・専門が高度に細分化されたが故の問題点や研修医労働時間の規制の結果生じている問題点、研修医の主体性の低下など欠点ばかり目についてしまって失望し、その後は米国に行くなどあり得ないなあと思っていた時期もありました。わざわざ海を渡らずとも今時情報の集め方を知っていればどんな情報もすぐに手に入ります。そもそも医師に求められている役割や医療体制そのものが異なるなかで経験を積んでも一体自分は日本に還元していけるのだろうかと不安に思いました(正直なところいまだに不安におそわれます)。限られた医療資源(人的資源も含めて)の中で懸命に最善を尽くす日本の医療関係者の方々を心から尊敬します。一方、米国における医療資源・人的資源の豊富さの中での機会の見つけやすさ、世界への発信という意味では圧倒的にやりやすい環境、その中で集中的に情報発信のトレーニングを積めること、考えもしなかった概念に日々遭遇することから学ぶこと、(専門分野によっては)研修制度や分野そのものの体系が充実していることなどメリットもたくさんあります。そういったことを色々考えていくうちに、ある日結論に達しました。

どうか十分情報を得たうえで納得のいく決断をできるようにと思います(求めていた環境と異なることに気づき、行ってからこれでは目標達成できないとがっかりしないように)。色々面倒くさい手続きの中で迷路に陥り、「米国に行くこと」自体が目的になってしまい本来の目的が何か分からなくなりがちです。レジデンシーのインタビューでも何で米国にくるのかと理由は当然聞かれ、単純明快に答えなければならなりません。もちろん返答用の答えは準備できているのですが、それは様々考えていることの一部でしかなくて、その答えで自分を納得させることはできません。人に理路整然と説明できなくとも、どういうわけか心の中で決着がつくという状態にはなりました。そしてインタビューの過程で思ったのが、その準備としては具体的な答えをそれぞれ用意することよりも自分が何を考えているのかよく知ることが大切で、それをどれだけ限られた時間の中で熱意をもって相手に伝えられるのかが勝負の分かれ目だ、ということです。

そして今また研修医1年目にかえって米国で研修中ですが、上記に挙げたメリットの他に日々想像もしなかった巡り合いから学ぶことの繰り返しです。無条件で応援してくださった多くの方々のおかげで実現しました。

たくさんのすばらしい先生方にこれまで出会ってきたことを通して、多くの日本の病院がそれぞれに若い医師を育てる良い場所であるのだろうという思いでいます。私にとっては亀田総合病院・鴨川が自分の医師としての原点・故郷です。それをいつも思いだしては、何かあっても「こんなことで立ち止まっている場合じゃないな」と勇気がわいてきます。初期研修後に他の病院や海外に行くとか行かないといったこととは関係なく、亀田総合病院はこれからもそこで研修される方々の良い故郷となり続けると信じています。

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